草の上の記し

少女、文藝、エロゲ、音楽、呟き等々

Black Cyc の世界序〜邂逅〜

 出会いは今から二年前。

 文藝に犯されていた私はエロゲを馬鹿にしていた。ただ好いた女とセックスするだけの取るにたらない性処理道具だと思ってその世界すら目を向けることはなかった。しかしそれは覆ることになる。

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 門扉になったのはEXTRAVAGANZA 〜蟲愛でる少女〜だった。この世界をからかってやるために買ってプレイしたのだが、目に飛び込んできたのは凌辱、そして蟲といわれる異生物との異生交だった。女が犯されまくる世界。そして殺人。私の眼を釘付けにするには容易なことだったろう(この作品を購入した契機は或る人間の勧めなのだが、それは割愛させていただく)。しかもこれにはしっかりとしたシナリオがついていてかつ、エロティシズムを表現するこの作品に私のイメージは破壊され、エロゲという世界は文学の延長線上にあるものだと理解した。視野が狭かった、エロゲ界さんごめんなさいと謝りながら、櫻井夢美と蟲であり子でもある存在の遍歴を追った(詳しくは後に紹介する)。終えた私はこのBlack Cycに感動し、その世界を初めから見ていきたいと思い、他作品もプレイすることとなる。そして今自分の言葉でこの世界を何処かに刻みつけたくなったのだった。

 こうして荒々しく雑で簡単な序文が終わり、私の思い返し、好き勝手論が始まるのである。

 

 ⚠️ク・リトル・リトル 〜魔女の使役る、蟲神の触手〜 以前までの世界を取り上げる。SaDistic BlooDは例外とする。