草の上の記し

少女、文藝、エロゲ、音楽、呟き等々

季節の匂い

 何もかもが過ぎ去って変化していくのに、季節の色は変わらない。私の大切な仲間である。

 その色の中には匂いが含まれており、私は特にその季節ごとの匂いが好きだ。何かの植物の匂いが立ち込めているのだと思うが、その方には明るくないのでそこには立ち入らず、ただ季節ごとの匂いで持っているイメージをここに出してみようと思う。自分自身のイメージの整理である。短時間、思うがままに。

 春。入学式、再びあの気に入っている娘と桜の花と花粉が舞い散るのを浴びる午前の校庭。鼻水、くしゃみ、目が痒い。陽気な太陽に脱がれる、冬服。それに対して、真新しく光るのりがききまくりの白のワイシャツ。あの娘の無表情と笑顔。生と死がここにある。

 夏。高温。新スクール水着。汗。塩素系消毒の匂い。更衣室のかびた匂い。裸の娘。思ったより乳が大きく、少し落胆する。水泳。部活。汗の匂い。体操着。すける体操着、すける下着。自然の最大の恩恵に、生きる者は性交で答える。半脱ぎのスクール水着。蝉の鳴き声。冷房。木葉。日陰。父が癌に殺された。

 秋。強風。涼しい。死へ向かう。夕方。枯れ葉。あの娘のポニーテール。中山競馬場。冬服の硬さ。殴る蹴るなどの暴行。わけのわからないムシャクシャ。メタルギアソリッド

 冬。誕生日。クリスマス。死。雪。ゲーム機、ゲームソフト。白。試験。オナニー。インフルエンザ。空が高い。澄んだ空気に、白い息。孤独。引きこもる。

 秋と冬の匂いについては少ないということがわかっただけでも収穫か。時間をかければもっと出そうだが。